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ヨークベニマルがつくりたい明日

Special Contents 店舗の個性を知る、店舗座談会

それぞれの地域に根ざし、人を想う店づくり。
個性が際立つからこそ、ヨークベニマルの仕事は面白い。

ヨークベニマルは、福島県を中心に山形、宮城、栃木、茨城の5県に200を超える店舗を展開しています。
その強さの秘密は、地域とお客様に密着しながら、1店1店が自ら考え行動する「個店経営」にあります。
それぞれのエリアで地域一番店を目指す、3つのお店から売場のリーダーたちが集まり、個性豊かな店づくりを語ります。

Profile
  • ヨークベニマル石巻蛇田店 グロサリー部門
    マネジャー
    大橋 真人 2008年入社

    福島県の店舗で経験を積んだ後、宮城県の仙北ゾーンへ。現在の石巻蛇田店では2016年に着任。同店のある石巻市は宮城県第2の都市であり、東日本大震災からの復興が進む。

    ※インタビュー内容は取材時のものです。

  • ヨークベニマル細谷店 青果部門 マネジャー 薄井 達也 2008年入社

    これまで栃木県内で9つの店舗に携わる。前店では新店オープンに奮闘。現在の細谷店は2020年に着任したばかり。同店は、県内でも競争の激しい宇都宮市に位置する大型店。

    ※インタビュー内容は取材時のものです。

  • ヨークベニマル落合店 デイリー部門 マスター 奥山 貴博 2009年入社

    入社以来、山形県の店舗で経験を積み、2017年に落合店に。山形市にある同店は、同県におけるヨークベニマルの旗艦店。デイリーマスターとして部門ばかりでなく、店舗の運営にも関わる。

    ※インタビュー内容は取材時のものです。

地域の文化やお客様のニーズに合わせて、
ヨークベニマルのお店は形づくられていく。

  • 奥山:私のいる落合店がある山形県は、地域それぞれに食文化があり、それが店づくりにも色濃く息づいているエリア。ヨークベニマルのお店は福島県を中心に5県に広がっていますが、地域によって個性はさまざまですよね。
  • 大橋:現在私がいる石巻蛇田店は、宮城県の北西部、石巻市にあるお店。海が近いこともあって海産物にはこだわりの強い地域です。山形の食文化というと、まっ先に浮かぶのはやはり「芋煮会」(※1)ですね。
  • 奥山:そうですね。でも、ひと言に「芋煮」といっても、醤油味や味噌味、お肉も豚や牛など、同じ県内でも地域によっていろいろ。春夏秋冬折々に色濃く独自の味があるのです。
  • 薄井:私のお店がある栃木県にも「しもつかれ」(※2)という伝統的な郷土料理がありますよ。
  • 奥山:私はデイリー部門が担当ですが、新しいお店に移ると、なるべく売場に出てお客様と直接話をして生の声で地元の情報を集めるようにしています。
  • 薄井:私の場合は、自分の部門のメンバーさんたちですね。地元のベテラン主婦の方が多いので、地域の貴重な情報をたくさん持っています。
  • 大橋:私も同じ。担当するグロサリー部門ではお菓子も扱っていて、新商品が出る度にメンバーさんと一緒に試食会を行っています。
  • 薄井:私の場合は青果部門ですが、野菜の好みや食べ方などもやはり地域やお客様によって違ってくるのですよね。メンバーさんから地元の漬物のやり方などを聞いて売場づくりに活かしています。
  • 奥山:お店が変われば、地域の文化もお客様も違うわけですよね。ですから、お店ごとに固定概念を捨てて毎回ゼロからスタートしなければならない。そこが売場づくりの難しさであり面白さでもあるわけなのですね。
  • ※1:青森県を除く東北地方で、秋に野外で里芋を使用した鍋料理などをつくって食べる季節行事の一つ。
    ※2:北関東地方の郷土料理で、鮭の頭と大豆、根菜、酒粕を煮込んだ料理のこと。

売場をつくっていく私たちの想いが
お店の個性となって色濃く表現されている。

  • 薄井:私が前にいたお店は新店で、オープンの準備から携わりました。地場の鮮度のよい野菜をお客様にたくさんお届けしたいと思い、青果部門のマネジャーである私自身が地元の農家さんと直接仕入れの交渉をしました。農家にお伺いして一緒にお茶を飲んだり、熱い気持ちを伝えるために収穫を手伝ったり……。あれは楽しい経験でしたね。お客様の評判もよく、ライバル店との差別化にもつながりました。
  • 大橋:さっき地域との関係性の話が出ましたが、ヨークベニマルの場合、店長や私たち部門のマネジャーのアイデアや想いもお店の個性に色濃く表れますよね。
    うちのお店がある石巻市には、地域の人たちに昔から愛されるソウルフードのような独特の飴があるのです。その地元のメーカーに何度も足を運んで、売場に並べることができた時には、お客様も、そしてメンバーさんも大喜びでしたね。
  • 奥山:ソウルフードというと、山形では漬物かな。その一つに「青菜漬(せいさいづけ)」(※3)というのがあります。中でも評判の老舗メーカーがあって、これまでヨークベニマルでは仕入れることができなかったのです。そこで私が粘り強く交渉して初めて仕入れに成功。売場に陳列したとたん、「ありがとう!」とお客様から声をかけられました。こうした地元の食文化を守り継承していくことも私たちの大切な役割なのですよね。
  • 大橋:ヨークベニマルのお店では、全社的に展開するような多彩でお得な商品と、地元の生の声を活かしたそれぞれのお店ならではの商品が融合しています。このあたりの売場づくりに、部門マネジャーの個性が表れてくるのでしょうね。
  • 薄井:私もそう感じます。そのスタイルを大切にしてくれるからこそ、マネジャーとしてのやりがいも大きいのですよね。
  • ※3:高菜の仲間の青菜(せいさい)という野菜を漬けた煮物で、山形県を中心に食べられている郷土料理。

地域のスーパーマーケットの代名詞になるような
唯一無二のお店をつくっていきたい。

  • 奥山:みんなはこの先、今のお店をどのようにしていきたいと思っていますか?
  • 薄井:最近、実はうちのお店の近くに競合店が立て続けにオープンしまして、今はその競争に打ち勝つことで頭がいっぱいです。自分たち青果だけでなく、各部門が連携してワンチームで戦えるお店を目指しています。
  • 大橋:うちのエリアも競合が激しいのでその気持ちはわかります。やはりマネジャーにとっては、任された部門の売上をどうつくっていくかが最大の使命ですからね。そのためにも私は、一緒に前進していける空気感を大切にしたいと思っています。お店に来るお客様にとっても、そこで働くメンバーさんにとっても、フレンドリーなお店が理想ですね。奥山さんはどうですか?
  • 奥山:私が目指しているのは「山形を一番知れるお店」。うちの店に来れば、山形の「食」のことは何でもわかるような店が目標ですね。山形県のスーパーマーケットの代名詞になるようなお店にしてみたいのです。
  • 大橋:自分自身の将来の話をすると、もうしばらくはマネジャーの仕事を続けてみたいですね。店長になれば店全体を見る面白さはありますが、やはり売場という第一線に立つのはマネジャー。今の仕事が一番楽しいかな。
  • 薄井:私も同じ。自分の力で部門の売上をつくっていく達成感はマネジャーならではの醍醐味ですよね。
  • 奥山:私もその楽しさは実感しています。その一方で、今のこの手応えを、山形というゾーンへ、さらにはヨークベニマル全体へと広げていくことができたら面白いだろうなとも感じています。そうすれば、もっとスケールの大きい、ヨークベニマルそのものの個性づくりにも関われると思っています。